きれいにシャンプー洗車したはずなのに、タイヤ後方のフェンダーやサイドステップを見ると、黒い点々とした汚れが残っていることがあります。泥汚れのようにも見えますが、カーシャンプーで洗ってもなかなか落ちない。こうした黒い汚れの原因のひとつが、今回紹介する「ピッチ・タール」です。
ピッチ・タールは通常のシャンプー洗車では落としにくいため、「もう少し強く擦れば取れるかも」とゴシゴシ洗うのはおすすめしません。私の場合は、こうした頑固な汚れほど力で落とすのではなく、汚れの種類に合ったケミカルを使って、できるだけボディを擦らずに落とすことを意識しています。
この記事では、車に付着するピッチ・タールとは何なのか、なぜフェンダーやサイドステップに付きやすいのか、そして私が実際に行っているピッチ・タールの除去方法を初心者にも分かりやすく紹介します。
車に付着するピッチ・タールとは?黒い点状汚れの正体
ピッチ・タールは路面から付着する油性の汚れ
車のボディに付着する汚れには、泥や砂、ホコリ、虫汚れ、鉄粉、水アカなどさまざまな種類があります。そのなかでも、ボディ下部に現れやすい黒い点状汚れのひとつがピッチ・タールです。走行中はタイヤによって路面のさまざまな汚れが巻き上げられます。そのため、路面に近いボディ下部ほど汚れやすくなります。
そしてピッチ・タールのような油性の汚れは、一般的なシャンプー洗車だけでは落としきれないことがあります。
ピッチ・タールがタイヤ後方やサイドステップに付きやすい理由
私が洗車後に特に確認しているのが、タイヤ後方からサイドステップにかけてのボディ下部です。具体的には、
- フロントタイヤ後方
- フェンダー下部
- ドア下部
- サイドステップ
- リアフェンダー周辺
- リアバンパー下部
といった場所です。いずれも路面に近く、タイヤが跳ね上げた汚れの影響を受けやすい場所です。
ピッチ・タールがシャンプー洗車で落ちないときは無理に擦らない
通常のシャンプー洗車をしたあとに黒い点だけが残っていると、つい洗車ミットやクロスで強く擦りたくなります。ただ、私はこの方法では落としません。大切なのは、「落ちない汚れを力で落とそうとしない」ことです。
ピッチ・タールなら専用クリーナー、鉄粉なら鉄粉除去剤というように、汚れの種類に合わせたケミカルを使用するのが私の基本的な考え方です。
車のピッチ・タール除去に用意するもの
- ピッチ・タール対応の専用クリーナー
- 柔らかいマイクロファイバークロス
- 通常の洗車用品
- 必要に応じて施工後のボディ保護剤
車のピッチ・タールを傷つけずに除去する方法
ここからは、私が実際に行っているピッチ・タール除去の流れを、初めて施工する方にも分かりやすいように順番に紹介します。ポイントは、「強く擦って落とさないこと」です。
まずは通常のシャンプー洗車をする
いきなり専用クリーナーを使用するのではなく、まずは普段通りのシャンプー洗車をします。走行後のボディには、ピッチ・タール以外にも砂や泥、ホコリなどが付着しています。
こうした汚れを先に落としてから、シャンプーでは落ちなかった汚れだけを確認していきます。
ボディの水分をしっかり拭き取る
シャンプーを十分にすすいだら、ボディの水分を拭き取ります。ここまで終わると、通常の洗車では落ちなかった黒い点状汚れが分かりやすくなります。
タイヤ後方・フェンダー・サイドステップを確認する
ボディがきれいになったら、フロントタイヤ後方→サイドステップ→リアフェンダー周辺→リアバンパー下部という順番で確認していきます。少し目線を下げ、斜め方向からボディを見ると小さな黒い点も見つけやすくなります。
ピッチ・タール専用クリーナーを施工する
黒い点状汚れを確認したら、ピッチ・タールに対応した専用クリーナーを使います。 最初から広い範囲へ大量に施工するのではなく、まずは狭い範囲から作業するのがおすすめです。
すぐに擦らず、クリーナーをピッチ・タールに作用させる
専用クリーナーを施工したら、すぐにゴシゴシ擦りません。クリーナーを施工する→汚れに作用させる→ピッチ・タールを落としやすくする→優しく取り除くという流れです。
マイクロファイバークロスで優しく拭き取る
汚れが落としやすくなったら、きれいなマイクロファイバークロスを使って優しく拭き取ります。ここでも力を入れません。一度で落ちなければゴシゴシ擦るのではなく、再施工 → 反応させる → 優しく拭き取るを繰り返します。
黒い点が残っていないか確認する
拭き取りが終わったら、施工部分を確認します。まだ黒い点が残っている場合も、無理に擦るのではなく、必要に応じて同じ工程を繰り返します。
最後に施工部分を洗浄して仕上げる
ピッチ・タールが除去できたら、使用したクリーナーの説明に従って仕上げます。必要に応じて施工箇所を洗浄・すすぎし、最後に水分を拭き取れば作業完了です。
ピッチ・タール除去後はコーティングの状態も確認
作業後は施工箇所の撥水やボディ表面の状態も確認します。必要であれば、普段使用している簡易コーティング剤などを再施工して保護します。
ピッチ・タール除去でやってはいけないこと
- 爪や硬いもので削らない
- クロスでゴシゴシ擦らない
- 用途の分からない溶剤を使わない
- 炎天下や熱いボディで作業しない