こんにちは、QUESTコーシンです。
今回のコラムはフルモデルチェンジしたケルヒャーK3サイレントプラスを紹介していきます。旧型と比較してどこが変わったかなどもお伝えしようと思います。
洗車用高圧洗浄機といえばケルヒャー一択というくらい人気ですね。そのなかでも売れ筋なのがケルヒャーK3シリーズです。その理由がコンパクトデザイン,水冷式で静かなうえコストパフォーマンスに優れていることでしょう。もちろんディテイラーの私もケルヒャーのヘビーユーザーです。
日本市場に合わせた開発
余談ですが水冷式サイレントシリーズは日本の市場に合わせて製品開発されたモデルだそうです。日本市場の高圧洗浄機に対するイメージは「うるさい(近隣への配慮)」「重い」などネガティブな意見が多くそんなイメージを払拭させたのがK3以上のサイレントシリーズです。
これからご紹介する新旧K3サイレントシリーズやK5サイレントを使っていますがたしかに騒音は気にならないくらいのレベルに達していると実感できます。具体的にはモーターが作動しているそばでもじゅうぶん会話ができるレベルです。
スペックの違いは?
せっかくなので分かりやすいように新旧比較表を作成してみました。9年ぶりのフルモデルチェンジですがモーターの出力に変化はなく水圧や水量などのパワーに変更はなさそうです。洗車目的での使用には不満などなく扱いやすいのでこのままでもじゅうぶんでしょう。
K3サイレントプラス(新型) | K3サイレント(旧型) | |
電源 (V) | 100 | 100 |
最大許容圧力 (MPa) | 最大 10 | 最大 10 |
吐出水量 (L/h) | 最大 360 | 最大 360 |
給水温度 (°C) | 最大 40 | 最大 40 |
モーター出力 (kW) | 1.3 | 1.3 |
質量 (kg) | 12.7 | 10.3 |
梱包質量 (kg) | 16.4 | 13.3 |
寸法(長さ×幅×高さ) (mm) | 394 x 289 x 542 | 331 x 286 x 563 |
気になるのは耐久性がどこまで向上してくれたのか?旧型はスイッチの接点不良による故障が頻発していたので新型には期待したいところです。
体感音50%カット!?
作動音については言葉では伝わりにくいので実際に比較動画を作成してみました。
公式HPの説明文をじっくり読んでみると『体感音50%カット』というのは水冷式サイレントシリーズとそうでないK2モデルのような空冷式シリーズとの比較結果のようですね。
それぞれから聞こえる”音量”というものはさほど違いが無いようですが音質に変化がありました。前モデルのK3サイレントは高音域が大きめに対し新型K3サイレントプラスになると低音域が大きくなっているので、キーキーしたうるささが無くなり、そのぶん静かになった感じはします。
皆さんはどのように感じるでしょうか?
新型は収納スペースが充実!
前モデルのk3サイレントは電源ケーブルや高圧ホースの収納スペースがなく保管時に手間取りがちだったのだが新型K3サイレントプラスはそのネガを払拭。電源ケーブルは本体背面のアクセサリーネットに収納でき、高圧ホースは丸めて背面のフックに引っ掛けて持ち運ぶことができるようになりました。
また、トリガーガンも全モデルは床に置いていたが新型では本体前面に収納ホルダーを設け交換用ノズルもまとめてスッキリと収納できるようになっています。
ホースの抜き差しがラクに!
新型モデルになっても意外と知られていない変更点が高圧ホースの差し込み位置とカプラー形状。前モデルK3サイレントは差し込み口が本体前面にありましたが新型k3サイレントプラスは背面へ変更されています。さらにカプラーも変更され高圧ホースの抜き差しが格段にしやすくなりました。
もう少し詳しく説明すると、前モデルK3サイレントでは高圧ホースをはずす際、カプラーを本体側にグッと押し込む必要があったため本体を支えながら両手で作業する手間がありました。しかし、新型K3サイレントプラスはそもそも片付けの際に高圧ホースをはずす必要さえなくなりました。
このようにクルクルッとまとめて背面のフックにかけることができるんです。はずすときは抜け止めのロックピンを引くだけで片手でさっと抜くことができます。これはあまりクローズアップされていませんが大きな改良点でしょう。
しなやかホースの採用は上位機種のみ
新型k3サイレントプラスで唯一残念なポイントが、以前からアクセサリー品にあった細くてしなやかな『プレミアムフレックス高圧ホース』の採用が見送られたこと。新型K4,K5シリーズにはホースリールとあわせて標準採用になりましたがK3以下のモデルは従来どおりの硬くてねじれやすい高圧ホースのままです。
せっかく使いやすくなった新型K3サイレントプラスを使う際はセットでおすすめしたいアクセサリーです。ちなみに私はトリガーガンをショートガンに変更していることもあり高圧ホースもそれに合わせて業務用のしなやかホースにしていますが、一度使い始めたらストレスフリーでやみつきになりますよ。もう絶対に標準ホースは使いたくなくなります。
『フレキシブル可変ノズル360°』はあると便利な最強のオプション!
洗車目的で高圧洗浄機を検討されている方には純正オプションの『フレキシブル可変ノズル360°』があるとより洗車がしやすく楽しくなりますよ。下回りやタイヤハウス内を洗浄するときにかがまなくていいことや、ノズルの角度を変えて洗浄したい箇所へ面直に高圧水をあてることができ洗浄力がアップします。また、フレキシブル可変ノズルなら肩の位置よりも高いルーフへも高圧水を効果的に噴射することができます。
まとめ
9年ぶりにフルモデルチェンジしたケルヒャーK3サイレントプラスを比較してみると前モデルの性能はそのままに、より使い勝手が良くなっているのが実感できます。
K4やK5にはスペックで劣りますが、付属するアクセサリーをシンプルにしたリーズナブルな価格帯と使い勝手の良さから、高圧洗浄機を使って洗車をしてみたいという方にはおススメのモデルです。